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【江戸落語レポート】8月は2つの落語会を開催しました

「江戸落語を食べる会」と「花篭落語会」。
8月29、30の両日、趣向を替えて、2つの落語会を開催しました。

【30日「第45回 江戸落語を食べる会」】
出演はお馴染み、柳家さん喬師匠。おかげさまで満員御礼です!
一席目は、『妾馬(めかうま)』。
殿様の側室となった妹に男の子が誕生、お屋敷を礼儀知らずの兄が訪れます。
言葉遣いも分からず、酒も入って都都逸まで披露・・・、トンチンカンな兄の行動にお客様も大笑いでした!

二席目はお待ちかね『たちきり』。
惚れていた芸者に入れあげ、店の金にまで手を付ける商家の若旦那、
100日間蔵の中に押し込められてしまいます。
会えない日が続いた芸者は恋煩いで・・・
心にしみる“人情噺”、師匠の名人芸に思わず涙が誘われます。

二席目が終わったところで師匠へのサプライズ。
今月が誕生月の師匠に、前座をつとめた金原亭乃ゝ香さんから、バースデーケーキのプレゼント。盛大な拍手で、場内は大盛り上がりでした。

楽屋に戻った、さん喬師匠。
「(悲恋話の)『たちきり』は、女性の多いこの会のお客様好みですね。」
誕生日のサプライズには、「とても嬉しかった。『たちきり』でしんみりとした気持ちが、サプライズで“たちきれた”のでは?」


“師匠好み”の献立をお楽しみいただきました!(左) プレゼントのスパークリングワインで乾杯!(右)

場内の方は、お楽しみの食事。
「蓮根の挟み揚げ」「蓮根饅頭」「蓮根の天ぷら」など、師匠が好きな“蓮根”を使った料理に、誕生月を祝う「ケーキ」もご用意しました♪
さらには、こちらもサプライズの抽選会!当選者にスパークリングワインのボトルをプレゼント!


左:師匠の新刊「なぜ柳家さん喬は柳家喬太郎の師匠なのか?」の販売も好評でした!
中央:開口一番は金原亭乃ゝ香さんと柳亭市若さん/右:お土産の「べっこう梅飴」




【29日「歌舞伎座 花篭落語会」】
29日は、“歴史好き”お勧め!「桂竹千代 独演会」!

古典落語の一席と、古事記を題材にした竹千代さんオリジナルの新作落語。
さらに“古代史のなぞを探る講座”付きとあって、客席には女子高生の“歴女”や、お子さんの姿も見られました。

まずは、古典落語『悋気(りんき)の独楽』からスタート。
浮気相手の元へ、妻の目を盗んで通う旦那。
嘘をつくように吹き込まれた丁稚と、問い詰める妻、会場も大爆笑でした!

二席目は、お待ちかねの“古事記”。
日本最古の書物「古事記」の一節から、小噺を披露していきます。
「ヤマタノオロチを退治するスサノオノミコト。酒に酔わせて退治をするとは、神とは思えぬ卑怯な方法!」
「草薙の剣は、三種の神器の一つ、残りの二つは冷蔵庫と、洗濯機(笑)。」

仲入り後は、講座「古代史のなぞを探る」。
まずは、日本書紀と古事記の違いから、「日本書紀は国外向け、古事記は国内向けで分かりやすく面白い。例えばヤマトタケルは、日本書紀では英雄、でも古事記では・・・」。
「イザナギノミコト・イザナミノミコトによる国生み」から「天の岩戸隠れ」、「天孫降臨」「神武天皇」の誕生についても一席。
「古事記の神はすぐ結婚、子どももすぐに産まれてしまう。」神武天皇を大和まで導いたのが「三本足の八咫烏(やたがらす)!サッカー日本代表のシンボルも八咫烏!“ゴールを導くように”」など、笑いと知識が入り交じる展開に、会場は大ウケでした!

楽屋に戻り、「落語で学ぶ“日本の歴史”いかがでしたか?これをきっかけに歴史好きになってほしい!」と竹千代さん。大盛況にご満悦でした。

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