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歌舞伎座にお越しになるお客様には、お馴染みの光景でしょうか?ここは、東京メトロ東銀座駅の日比谷線ホームです。
壁を見ると駅名の下にはカッコ書きで『歌舞伎座前』と記されていて、壁には一面に『定式幕風の3色』がデザインされていますので、地下鉄に乗っている方々には、この駅の上に歌舞伎座があるという事が容易にお分かりいただける事だと思います。
 
舞台がはねた後、是非、日比谷線に乗って壁側を眺めてみて下さい!さっきまで観ていた光景が、必ず思い起こされる事だと思います。そして電車が動き出せば流れる壁のデザインが、まるで定式幕が動くように見えますから、本日2回目の舞台が開演!なんて事も想像できます。
 
でも、すぐに壁も無くなり定式幕も見えなくなってしまい、窓の景色は一面の暗闇に変ります…。その瞬間に少々余韻がうすれてしまいがちですが、まだまだ余韻に浸る方法があるのです。
 
東銀座駅を出発した時に見えた景色を『開幕』、走行中の地下鉄から見える暗闇を『舞台上の演出』と考えれば、次の駅に着いた時に一瞬でパッと明るくなる光景から何かの演目を思い出しませんか?ひょっとしたら次の駅では『○娘』が舞い踊っているかもしれませんね!
 
 

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