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今月から絵画・手ぬぐいも飾られて、雰囲気も一層華やかに。
『写真ギャラリー』で紹介させていただく題材にしては、馴染みが有り過ぎる光景かもしれませんね!御存知のとおり、ここは歌舞伎座の1階席のちょうど真下にある『地下食堂 花道』です。一度に300人を収容できる歌舞伎座で最も大きい食堂ですが、この度リニューアルオープンを致しましたので、ご紹介がてらこの食堂の歴史を振り返ってみる事にしましょう!
 
『花道』と聞くと、2階食堂を思い浮かべる方もまだいらっしゃるでしょうが、それもそのはず!現在の地下食堂が『花道』と呼ばれるようになったのは平成9年の事。それまでは2階西側の食堂が『花道』と呼ばれていました。また、その奥に『ほうおう』と言う名の食堂もありました。
 
その後、日本料理の老舗『吉兆(吉の文字は、正しくは土に口と書きます)』が『ほうおう』の場所に出店することになり、『花道』だった食堂が『ほうおう』へ、そして地下食堂の名称が『花道』になったのです。
では、それまでの地下食堂はなんと呼ばれていたのでしょう?
 
実は『地下食堂 やぐら』と名称が付いていました。地下食堂なのにやぐら…?そんな兼ね合いもあり、『やぐら』は3階の『おでん食堂』に継承されました。その場所からは、11月になると本当の『櫓(やぐら)』を見る事ができるので、ピッタリの名称だった訳です。
 
では、それまでのおでん食堂はなんと呼ばれて…。それはまた、別の機会にお話しする事にしましょう!
 

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