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いままでも何回か、写真ギャラリーで以前の歌舞伎座の様子を紹介させていただきましたが、また、珍しい写真が見つかりましたのでご紹介します。
先般のメルマガに掲載された「立ち呑み処 歌舞伎茶屋」。
今回の改装工事に伴い、古い資料を整理していたらこの写真が出てきました。
ミラーの壁面に大きな照明。
カウンター席が並び、バーの雰囲気も似合いそうですが、ここは、今の「歌舞伎茶屋」の場所に平成7年まであった「歌舞伎寿司」という寿司屋。
吹抜けの高い天井と壁廻りの鏡が、店内を広く見せる贅沢な造りで、カウンター内の二人の板前が年中無休で寿司を握っていました。
隣の「歌舞伎そば」との境もないので、寿司を食べた後、席を移って そば を食べるというお客様もいらっしゃったとか。
懐かしいですね・・・。
ところで歌舞伎と寿司とくれば誰でも頭に浮かぶのが「義経千本桜」の三段目「すし屋」。
(ただ、ここで登場する「鮎ずし」は、「握りずし」ではなく「馴れずし」と呼ばれるものだそうで、「江戸食文化紀行」の松下先生のお話では、現在の「握りずし」が作られるようになったのは、江戸時代の後期からとか。)

どちらにしても、歌舞伎座に「寿司」は、芝居の上でも食事でもピッタリと当てはまります。
カウンターでビールを傾けている光景を見ていると、昔の歌舞伎寿司の様子が蘇ってきました。
歌舞伎座の横でチョット一杯!!

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