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丁寧に料理された色とりどりの様々な食材が並んでいます。
仕込み作業を黙々と続ける調理人達の姿には圧倒されます。
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 あの有名なローヤル・シェークスピア劇場をはじめ、パリのオペラ座、ミラノ・スカラ座、NYブロードウエーのミュージカルシアターなど、世界にはその名を知らせしめる名門劇場が数多く存在します。その中でも、お食事と観劇を同時に楽しむレストラン&シアターの様式を設備として内包している、日本の歌舞伎小屋のスタイルは非常にユニークな存在と言えます。
 現在歌舞伎座の直営食堂は、喫茶や甘味処も含めて、場内に7箇所、場外の外部施設に3箇所ほどが稼動中です。その食堂の中枢を掌っているのが地下に設置された調理室で、この調理室を中心に場内数箇所にて、十数名の調理師、蕎麦職人、寿司職人達が日夜作業に励んでいます。
 歌舞伎小屋から発生したとされる幕乃内弁当をはじめ、うなぎや寿司、蕎麦、おでんなど、歌舞伎観劇とは切っても切れないメニューを、タイミングよく幕見のわずかな時間にお客様に召し上がっていただく為、歌舞伎座の厨房では細かいスケジュールが連日組まれています。
 歌舞伎座ではメイン料理のメニューは、内容が2ヶ月に一度のペースで変更され、演目や季節に合わせた月代わりのお弁当も人気が高いとのこと。また、落ち着いてお食事をお愉しみ頂く為にも、あらかじめご予約されることをお奨めしているそうです。
写真と文章・アジャスト田中伸明
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