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 新年の歌舞伎座はお蔭様で大変な盛況をいただき元気な幕開けを迎えることができました。 初日の開場を待ちわびるお客様を正面玄関前で獅子舞がお出迎え、一歩場内に足を踏み入れると正面に高々と掲げられた特製の大凧と台座の上からこぼれんばかりの鏡餅、さらに色とりどりの繭玉(まゆだま)がお客様を華やいだ雰囲気に誘います。
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 今年の干支に因んだ馬の絵をあしらった大凧は、縦1.8m、横1.2mの大きさで、飛翔の年を迎えることを願って雄大に掲げています(尾をつければ実際に飛ばすことも出来ます)。
 特製の鏡餅は直径2尺2寸(65cm)、約一俵もの純正餅米より作られており、これも正月を彩る 縁起物としては欠かせない存在です。三種の神器の一つ、やたの鏡に模して円形に平た く作られた鏡餅、その丸い形は家庭円満を表し、重ねた姿には一年間をめでたく重ねる という意味もあるそうです。
 六日には恒例の「木遣り始め」が催され、この地域を受け持っている鳶の頭(昔流で言う「す組」)の面々が、有明で行われた「出初め式」より地元歌舞伎座に駆けつけ、威勢のいい纏(まとい)の振りと木遣り唄が場内に響き渡りました。
 このごろは着物姿を見かけることや「お正月らしさ」といったものがだんだん少なくなってきた気がします。歌舞伎座に来ればそのにぎわいの中に、まだまだ新春のワクワクした気分を味わって頂けると思います。
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