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開演30分前の着到風景 黒御簾内より開演前の舞台を臨む
10時30分と16時00分、開場ベルの音と共に客席に足を踏み入れると、幕の中からなにやら賑やかなお囃子が聞こえてきます。皆さんも、無意識のうちに幾度か聞いたことがあるのではないでしょうか。
 
これを、『着到(ちゃくとう)』と呼んでいます。太鼓・笛などを使って開幕30分前を劇場内に知らせると同時に、控えている俳優さん達にもやがて幕が開きますよ、準備は整いましたか?と呼びかけているのです。
『着到』は、舞台の下手(舞台に向かって左手)にある、黒御簾(くろみす)から聞こえてきます。
 
それでは、黒御簾の中をちょっと覗いてみましょう。
 
およそ6畳にも満たない狭い部屋の中に、大太鼓・締太鼓・本釣鐘などの楽器が所狭しと並んでいます。開演中は、この中に長唄、三味線、鳴物の演奏者が合わせて15〜16人も入るのですからまさに満員電車のスシ詰め状態、それでいて、いかにも優雅な唄や演奏が奏でられているのですから、本当に感心してしまいますね。
皆さんも、これからは少し早めの『開演30分前』に入場して、しばし耳を澄ませてみてはいかがですか?
(初日の昼の部に限り、開幕の1時間前です。)
天井から吊るされているお寺の鐘のような本釣鐘と太鼓
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