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36貫の氷(1貫は、3.75kg.なので、135kg.) 氷を自在にカット プロの技
晴れの日も雨の日も風の日も、ある時は自転車で、またある時は台車で、赤く「氷」と書かれている袋に入って、毎朝、歌舞伎座の前に運ばれてくるきれいな氷柱を見かけたことはありませんか?今回は、今では、珍しくなった本物の「純氷」をご紹介します。
 
劇場内の食堂(「喫茶・檜」など)で提供される冷たい飲みものには、もちろんこの純氷が使われ、飲み味が一層まろやかなものになっています。グラスでダイヤモンドのような輝きを放っていますよね。
 
また、目につかないところでは、場内外の「そば食堂」で、茹で上がったそばを洗う水を冷やすためだけに、この純氷が使われています。これで冷やされた贅沢な水は、そばの仕上げに使う化粧水。これによりしまったこしのある麺に仕上がります。歌舞伎の黒子のような存在ですね。芝居と同じく見えないところでも本物が使われています。
 
そこで、美味しい純氷について老舗の京橋氷業の菊池社長さんに聞いてみました。ちなみに、京橋氷業さんは、2000年4月NHK朝の連続ドラマ「私の青空」で、主人公が働いていた氷屋さんにいろいろな小道具を提供されていたそうです。
 
 水道水をろ過し、不純物を取り除いた純水を原水として、−8〜10度の低温で72時間かけ、エアーで撹拌しながら凍らせることにより、固くてとけにくい水晶のような透明度の高い純氷ができるそうです。
 また、6月1日は氷の日。旧暦6月1日は「氷の朔日(こおりのついたち)」といって、古くは氷室に蓄えていた氷を群臣に賜る行事がありました。今でも地方によってはこの日に氷を食べるところがあるようです。
 
歌舞伎そばで化粧水をつくっています

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