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「江戸料理にまなぶ~伊勢道中の旅籠の食事」の開催報告!

歌舞伎座ホームページで12年以上にわたり「江戸食文化紀行」を執筆された松下幸子先生。
十月大歌舞伎『伊勢音頭恋寝刃』の上演に因み、「江戸料理にまなぶ~伊勢道中の旅籠の食事」と題し、9月27日(土)に、「日本料理 ほうおう」で講演していただきました。

以前開催の「東海道五十三次の食文化※」に参加された方も多く、雰囲気はとても和やか。
旅籠の料理や、当時の『伊勢参宮献立道中記※』の内容にも触れ、楽しい話が続きました。

講演後は、再現された「旅籠の食事」に舌鼓!


お膳 左上から時計周り 「煮物」「鱠(鯛・キスなど)」「味噌汁(鯛切り身)」
「香の物」「くちなし飯」。右は「焼物(ぶり照り焼き)」(下)と「甘味(お福餅)」

醤油が登場する(江戸後期)まで、白身魚は「煎酒(いりざけ)」に付け、食されており、今回の鱠料理にも「煎酒」を使用。東海林料理長による「煎酒」作りの実演(写真左)も大変好評でした。

「先生の話を聞けば聞くほど、もっと知りたい、もっと食べたい」「まだまだこれからも、色々教えて下さい」「話を伺い、和やかな気持ちでお料理をいただきました」など嬉しい感想を皆様からいただきました。

「日本料理 ほうおう」では、このような会ををこれからも開催する予定です。ぜひ、お楽しみに。

※『伊勢参宮献立道中記』について、詳しくは江戸食文化紀行-江戸の美味探訪- no.119「旅籠の食事」をご覧ください。

※東海道五十三次の食文化(計10回:2010年8月28日~2011年6月25日)
松下先生から、江戸時代の東海道宿場町の料理について伺った後、当時の宿場町の名物料理を再現し食する企画で、“弥次さん・喜多さん”の気分になっていただきました。
第1回:江戸の幕の内弁当と天ぷら・そば
第2回:川崎万年屋の昼食
第3回:小田原宿の食事
第4回:鞠子宿の食事
第5回:藤枝宿の食事
第6回:浜松宿の食事
第7回:池鯉鮒宿の食事
第8回:桑名宿の食事
第9回:水口宿の食事
第10回:草津宿の食事

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