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「第39回 江戸落語を食べる会」(林家正蔵)が開催されました

2月27日(火)、歌舞伎座3階 お食事処「花篭」にて、「第39回 江戸落語を食べる会」を開催しました。3度目の出演となる正蔵師匠の高座に、会場も満員!

「今月の歌舞伎座、高麗屋三代襲名での口上は素晴らしかった。うちも四代続いていますが、梨園の方々とは違いますね(笑)」と師匠。和やかな雰囲気の中、会はスタート。

お噺の最初は、『一文笛(いちもんぶえ)』。
駄菓子屋で「一文笛」を、物欲しそうに見ている、みすぼらしいなりの子ども。
見かけたスリが笛を一つ、その子の懐へ放り込んだことから騒動に。
盗みを疑われた子供は、身投してしまい・・・
子どもを何とか助けたいと、動揺するスリの思いが生き生きと伝わってきます!

2席目は、お待ちかねの『藪入り』。客席からは「待ってました!」の声も!
奉公に出している息子が、休暇の“藪入り”で帰ってくる。
前の晩から、「あれもしてやろう、これもしよう」と、寝られずに帰りを待つ両親。
立派に成長した息子と、子を思う親の気持ち・・・心に染みる噺に、会場のお客様も引き込まれていきました。

会場では、この後お楽しみのお食事。
『藪入り』、息子の好物「刺身」「鰻」「納豆」に加え、「金目鯛」「そら豆」「梅麸」など、春らしい食材を用いた料理が揃いました。

噺を終え、楽屋へ戻った正蔵師匠。
「恩人・三代目三遊亭金馬から受け継いだ『藪入り』には、特に思い入れがあります。」
自身も、「息子が寮生活から久しぶりに帰ってきた時、大好きな“すき焼き”に喜ぶ姿を思い浮かべました」「親の思いはいつの時代もかわりませんね。」と、師匠。


左:お土産の飴菓子/中央:開口一番は柳亭市坊さん/右:師匠直筆の色紙

次回は、4月27日(金)の開催。
出演は、初登場の橘家圓太郎師匠。演題は『棒鱈』ほか一席。
4月28日(土)には、“鉄っちゃん”お勧め!「古今亭駒次 独演会」も開催!
詳しくはこちらをご覧下さい。

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