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「もっと知りたい 東海道五拾三次!」が開催されました

8月19日(日)、「花篭で学ぶ、歌舞伎座アートセミナー」が開催されました。
第7回のテーマは、「もっと知りたい 東海道五拾三次!」。
八月納涼歌舞伎 第二部「東海道中膝栗毛」の上演にあわせたイベントです。

講師は、箱根に2013年に誕生した「岡田美術館」の小林忠館長。
「日本一入場料(一般 2,800円)の高い美術館として名を馳せていますが・・・某美術館と比較すると展示面積は4倍ですので、4で割れば700円!」とアピール。会は和やかにスタートしました。

東海道、その生い立ちは「1601年、徳川家康が、東海道の諸宿に伝馬の制度を布いた」のが始まり。
「関ヶ原の合戦が1600年、天下を取ってすぐに街道を整備するのだから驚き!」
先生の自説では、「女性が旅するほどだから、世界で一番整備された街道だった?」。

描かれた歌川広重の保永堂版「東海道五拾三次之内」は、「十返舎一九の『東海道中膝栗毛』に始まる東海道ブームに便乗、浮世絵史上最大の記録的なヒット作。」
直参御家人の長男だった広重は、「薄給のため浮世絵を描くようになった」と先生。

「日本橋」から「京都」まで18枚の錦絵を取り上げ、「第一の宿、品川は、江戸に来る人・去る人の歓送迎会に使われた。」
また、「やっぱり十番目の箱根。険しさと湖の静けさのコントラストが美しい」など、作品の見どころや、宿場町の解説をききながら名作を鑑賞しました。

最後に、館長を引き受けるきっかけとなった美術館所蔵の北斎作品など、ご自身にまつわる話も披露していただきました。

お客様も「箱根に足を伸ばしたくなりますね」と、大満足のイベントとなりました♪

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