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「耳を澄まして歌舞伎を観よう!」が開催されました


望月太左衛さんによる演奏は迫力満点!

芝居を盛り上げるために欠かせない「“音楽”と“音”」。歌舞伎の舞台でも、台詞と共に様々な楽器や唄・語り・効果音など、多くの“音”が耳に入ってきます。
そんな「歌舞伎の音」を紹介するイベント「耳を澄まして歌舞伎を観よう」が、8月12日(土)歌舞伎座3階お食事処「花篭」で開催されました。

前半は、東京藝術大学 音楽学部非常勤講師・配川美加さんによる解説でスタート。
「竹本、常磐津、清元、長唄など様々な歌舞伎音楽に加え、黒御簾音楽、虫の音などの効果音、さらには、揚げ幕の開閉音、所作台を踏む音、大向こうの掛け声まで、歌舞伎の音はさまざま」。
配川さんの説明に、邦楽囃子望月流・望月太左衛さんが実際の音を付けていきます。


後半は、250年前から続く望月流・望月太左衛さんによる、長唄『都風流』の演奏。
楽太鼓の「水の音」、雨うちわの「雨音」、虫笛・オルゴールによる「風の音」など、さまざまな音と共に、迫力のある演奏を堪能しました。
続いてお客様が、船を漕ぐ振りにあわせて、楽太鼓の演奏に挑戦。見事な演奏にお客様からも大きな拍手が送られていました。


最後は、「とらや」特製、音をイメージする和菓子「夕立」!
「夕立と雷を、羊羹と透明感ある琥珀羹(こはくかん)で表現。味だけでなく、目でも楽しめるのが和菓子の魅力」と、虎屋文庫の中山圭子さん。
耳から“芝居”を楽しみ、“歌舞伎”の奥深さを学ぶ、体験型のイベント!好評のうちに幕となりました。


「和菓子を愉しむ会」の次回開催は平成28年10月28日(土)。
薬として生まれ、和菓子として広まったと言われる「外郎」にまつわる話を行う予定です。


配川美加先生の書籍「歌舞伎の音楽・音」の販売(左)、和楽器の展示(右)も好評でした!

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