高所作業車からの大屋根。絶景！

毎年11月末、歌舞伎座では、高所作業車を使い屋根瓦や雨樋、壁面などの点検と清掃を行います。今回は、日々デスクワークに勤しむ当社女性社員の同乗体験リポートとしてお送りします！

普段地上から眺めている歌舞伎座が、視点の高さが変わるとどのように感じられるでしょうか？緊張の心持でヘルメットを被りゴンドラへ、命綱を付けて作業開始です！


あっという間に上昇し、自分の目の高さで間近でみる懸垂幕や瓦屋根は大迫力！舞台で言えば「かぶりつき」で見られる貴重な体験。

「地上からは見ることのできない場所まで施された細かな装飾」、「錺金物や瓦にも職人の技、丁寧な仕事」を感じます。鳥のような高い視点から見た歌舞伎座は、細部まで美しく、息を呑みました。


同時に、目に入るのは7年分の埃や汚れです。まだまだピカピカだと思っていた歌舞伎座ですが、幾度もの台風や大雪を経て、多くのお客様をお迎えしてきたことを思うと、年月の重みを感じます。

雨樋に詰まった枯葉やごみ

正面大屋根の高さまではその美しさと眺めを楽しむ余裕がありましたが、最高到達点の地上27ｍの高さへと・・・、さすがに足がすくみます。写真を撮る手が震えつつも、眼下には屋上庭園、ゴンドラに乗った自分の影が庭園の生垣に映っています。

なかなか見られない上からの構図と、自分の影

今回、高所作業車に乗り、歌舞伎座を間近で見る経験をしたことで、「歌舞伎座の建物のもつ力強さ、荘厳さ」を改めて感じることができました。歌舞伎座を建物として管理する立場の一員として、そのことに誇りを持ち、これから先の歌舞伎座をしっかりと見守っていきたいと思います。