建替え現場から

新劇場の舞台用 「百年檜の伐採」

 前回、新劇場の舞台用「1200本の百年檜」のご紹介をしましたが、その採取の舞台となる丹沢では、この冬すでに伐採が始められていました。

新劇場の舞台用 「百年檜の伐採」

 夏場に水分を吸収し成長する木々も、冬は水分を枯らし今が伐採の季節。1200本の檜は来年3月までに伐採を終える予定です。その後、約2年の乾燥期間を経て新しい歌舞伎座の舞台に使用されます。


新劇場の舞台用 「百年檜の伐採」

 今回伐採された成木は年輪が細く詰まった、人に例えるならマラソン選手の筋肉のように引き締まったもの。良質なこれらの檜には、計画的な間伐(かんばつ*注)や枝打ちなど、長い年月を掛け丁寧に育てられた様子が伺えます。
(*注)間伐:植林された木々の成長に合わせ、適度な空間を持たせることで日光の入りを良くし、より大きく成長を促すための作業


 檜の特質は、耐久性・柔軟性、そして油を多く含むことから滑らかで"さわり"が良いこと。まさに歌舞伎の舞台向きですが、成長期の枝の跡が節となって年輪に残るため、舞台の床面に使われるような節のない檜材は、1本から2~3枚しか取れない特に貴重なものです。


 ここでも一番大切なことは安全管理。一本の重さが1トンを越えているものばかりの大径木を安全に、傷をつけないよう丁寧に伐採作業が続いていきます。

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