舞台緞帳のご紹介

更新日:2024.04.19
2023年 新開場より10周年を記念して新しい舞台緞帳4張が掲飾されています。
※新開場時の舞台緞帳作品はこちら

「霊峰飛鶴(れいほうひかく)」(2023年3月公演より)

■作品紹介
冠雪の富士が黄金の光に照らされ、群れをなした丹頂鶴が雲海の中を悠々と飛翔する姿が吉兆を感じさせる作品です。
威厳ある霊峰富士と気品あふれる鶴は静と動の対比であり、無窮を追求し続けた横山大観画伯の高い精神性と心象風景が象徴的に表現されています。

■作者
横山大観

■寄贈
株式会社 永谷園ホールディングス

■製織
株式会社 川島織物セルコン


富貴花競苑図(ふうきかきょうえんず)(2023年7月公演より)

■作品紹介
競い合うように咲き誇る色鮮やかな牡丹、その調和した端正な佇まいは優雅な気品と揺るぎない風格で満ち溢れ、静かな感情の余韻を残しています。
本作「富貴花競苑図」は歌舞伎座新緞帳のための描き下ろし作品。絢爛な花姿は歌舞伎座を象徴的に表現しており、満開の花と蕾には伝統芸能の永続、安寧への願いが込められています。

■作者
中島千波

■寄贈
株式会社 伊藤園

■製織
株式会社 龍村美術織物


春秋(しゅんじゅう)(2023年9月公演より)

■作品紹介
夜は幼少期の作家にとって荘厳であり、どこか怖いが惹きつけられる魅力を持った世界であった。
満月はそのころの記憶を呼び起こすものであり、“刻”をテーマに描く作品の象徴である。
地上では季節が廻り、生命もまた廻る悠久の刻を、静かに月が見守っている作品となっています。

■作者
田渕俊夫

■寄贈
清水建設 株式会社

■製織
株式会社 龍村美術織物

■調製
株式会社 三越伊勢丹


「朝明けの潮(あさあけのうしお)」(2023年4月公演より)

■作品紹介
昭和43(1968)年、皇居新宮殿長和殿に謹上された壁画「朝明けの潮」は、宮内庁の依頼を受諾した東山魁夷が日本各地の海岸に赴いて波と岩の写生に励み、3年余りの歳月をかけて完成をみました。
日本古来の様式美にも倣ったとされる波と岩の表現から、美しくも厳しい海の情景には装飾性との調和が示されています。
太古からの悠久なる波のうねりとその轟きを、「日本の象徴」として、精神性にも優れた荘厳な画面へと昇華させた画家畢生の大作です。
<解説:石田久美子(市川市東山魁夷記念館館長兼主席学芸員・平山郁夫美術館特任研究員)>

■作者
東山魁夷

■寄贈
株式会社 LIXIL

■製織
株式会社 川島織物セルコン

■調製
髙島屋スペースクリエイツ株式会社

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