第9回「八百善十代目が語る-江戸の味 東京の味」が開催されました

更新日:2019.05.30
「吉原玉子」(中央)と「きゃらぶき」(右)、左はプレゼントの八百善カード
5月25日(土)、ちくま大学とのコラボ企画「大江戸味ごよみ-江戸の食文化にひたる-」の第9回「八百善十代目が語る-江戸の味 東京の味」が開催されました。今回の講師は、創業1717年(享保2年)300年以上続く「割烹家 八百善 十代目主人」の栗山善四郎さん。
十代目 栗山善四郎さん

「今は鎌倉に店を構えています。1日のお客は4組まで。仕事は気持ちを落ち着かせてしなくてはいけません。」「古くから家に伝わるお皿を使うと皆さん喜んでくださいます。」とまずは、現代の八百善の紹介から。

続いて八百善の歴史について。「八百屋を始めた初代が店先で料理を出すようになり、しっかりものの二代目が基礎作り、三代目が結婚するころには、かなり大きな店になっていたようです。」「四代目が“割烹屋”を名乗り始めましたが、“割烹屋”として幕府の許可をいただいたのは、八百善だけだったようです。」「主に、大名たちが幕府の老中を接待する席に使いました。場所が吉原の近くというもの好都合だったようです。その他、酒井抱一(画家)、大田南畝(蜀山人・狂歌)、谷文晁(文人画)など、多くの文人墨客にご利用いただきました。」

十一代目 栗山雄太郎さん

後半はお楽しみの食事。給仕には子息の十一代目も登場!
吉原で遊女が作ってくれた「吉原玉子」と「きゃらぶき」を楽しんでいただきました。
「“調味料に凝るな”という教えを守り、素材を吟味し、それを江戸風に仕上げるのが当店の特徴。」

饒舌な十代目の面白いお話は尽きず、大幅に終了時刻を超えて・・・「この話の続きは鎌倉で!」と、名残惜しみながら、会はお開きに!お客様も大満足でした。

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